2011年 03月 05日
ひな祭り |
そうそう、Upを忘れていましたが雛祭りを。
母は、私の嫁入り後も毎年ひとりで雛人形を飾っています。
就職前の学生のころから実家を出たのですが、そのころは飾らない年もあったと思うのですが、このところはどうしてでしょう?「1年に1度ぐらい風に当ててあげないと可哀想だから」と言いながらとても真面目です。
私も幼いころは母と一緒に飾っていました。
段飾りの段を組み立てるのが難しくて怪我をしたり、毛氈が段から滑って載せたばかりの人形が一緒に転がってしまったり・・・という笑えないお笑いみたいなことをしながらでした。
「この子はどこに置くの?」と人形やお道具の置き場所がわからなくなるのは毎年のことだし、お帽子を載せたり、刀を挿したりという細かい作業はなかなか大変で、「歳をとってからの細かい作業は難しい・・・」というのが母の口癖でした。
私はお雛様の着物が好きでずっと眺めていたり、動かさないものの、一人で物語を考えてブツブツ台詞を言って人形遊びをしたりと空想好きな子どもでした。並んで撮った写真も沢山あります。季節の楽しみだったのでしょうね。
今年も実家にいると、どこか遠くから、何か小~さな音が時々なっているような気がしては消え、なんだか変だな~と思っていたのですが、探してみるとそれは雛人形の飾っている和室からのものでした。
ウチの雛人形は御所車がオルゴールになっていてオルゴールを巻くと「ひなまつり」の音楽が流れます。
母は和室の前を通るたびにオルゴールを巻き「今日はさむいわよ~」などと話しかけています。
そういえば昔から、雛人形が飾ってある期間は夜も小さな電気を付けたままにして、時々話しかけていました。
「だって、誰もいなかったら寂しいじゃない?1年間暗い押入れにしまわれているのだから、飾っている時も暗い部屋では可哀想だもの。でも、ずっと和室にはいられないからオルゴールでもかけてあげないと・・・。」などという、ちょっとお茶目なところがある人なのです。
そんな様子も今年も同じでした。
子どものころは「お嫁に行かれなくなっちゃうから」と翌日にはすぐに片づけていたのに、その後は次の休日に片づけるなんてことがあったので「私の嫁入りが遅かったのはそのせいだ!」と本気で思っているようですが、今となっては「お天気の良い、乾燥した日に片づけるから」と言うので片づけの手伝いに行こうかと思っても予定がなかなか合わなかったりします。
今年も母ひとりに飾らせて片づけさせてしまいました。
by aiai-blog
| 2011-03-05 14:50
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