2008年 01月 28日
congratulation その2 |
1月28日は祖母の99歳のお誕生日でした。
白寿のお祝いのために先に出かけている両親を追って,長崎県佐世保市の祖母宅へ出向きました。
父方の祖母なのですが,父のきょうだいは海外に住んでいるので少人数の集まり。
お食事をしながらおしゃべりをして,祖母の健康を喜び,ささやかなお祝いの時を過ごしました。
明治42年に佐賀県に生まれた祖母は,凛とした人です。
戦争で夫を亡くし,女手ひとつで5人のこどもを育て,とても苦労したのでしょう。
箪笥の中の着物は全て食料に換わったといいます。
昔のことを聞くと,目を閉じ,静かに,思い出したようにとつとつと話す祖母。
それでも,事実だけを話し,辛かったとか大変だったなどという愚痴は言いません。
伯父夫婦と一時は同居もしたそうですが,私の知っている頃はすでに一人暮らしでしたので(祖母の希望),そうした凛とした気持ちが祖母の生きる支えとなっていたのかもしれません。私は祖母と暮らしたことはありませんが,幼い頃から両親が共働きだったので,長期間祖母が遊びに来てくれると学校から帰ると祖母がいてくれることがとても嬉しかったことを覚えています。
働いてからは年に1度は出来るだけ会いに行くようにしていて,孫の中でもとても可愛がってもらいました。病気の時には付き添いをしたり,洗髪をしたりしたので頑固な祖母も私の言うことだけはいつも聞いてくれていました。
補聴器や入れ歯のお世話にはなっていますが,洗面も,食事も,入浴も,排泄も全て自立していて起床から就寝まで一日のスケジュールは全く変わることなく,規則正しく生活しています。ナースの視点からみてもとても素晴らしいと思います。
1年ぶりに会った祖母は記憶の糸が繋がらないようで,話題の初めは「知らん」「わからん」というのですが,説明すると状況が理解できあれこれと話すことが出来ました。
友達も,きょうだいもいとこも先に亡くなってしまって,自分だけが生きていること「生き残ってしまって寂しい」というのですが,それでもやはりいつまでも長生きしていて欲しいと家族は願っています。
来年は百寿のお祝いが出来るように,また1年健康で過ごしてくれることを祈ってやみません。
by aiai-blog
| 2008-01-28 23:01
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