2008年 02月 11日
責任あることば |
東京は、1週間に何度も雪が降りましたね。
雪の降った翌日は、空気が綺麗になって日差しが強く澄み切った晴天になるといいますが、その通りに、翌日素敵な日差しに出会いました。
浜辺に腰掛け、寄せてはかえる波をいつまでも見ていました。
(2008/02/07 由比ガ浜)
週末は、情報番組を見て普段見られないワイドショーネタなどを確認することがあります。
「羊水が腐る」発言は、少子化対策担当大臣も取り上げるほどのニュースになっているようですね。
本、雑誌、ラジオ、TV、もちろんインターネットもですが、どこにどんなふうに届くかわからない情報の発信はとても難しいものだと思います。相手の顔が見えず、相手の反応がわからないからこそ、言葉は大切に使わなければならないものなのだと思います。
でも、何よりも、自分のことばに対する「責任」を意識しなければならないのではないでしょうか。
「立場」が変わるとことばの責任も大きくなるということは、専門職になってから強く感じるようになりました。
産婦人科医療は、訴訟も多く、問題となることがとても多いのですが、そもそも情報伝達が不十分であることがその一因であると私は考えています。
そのため、十分な状況の説明、選択肢の提示、それぞれの選択肢のメリット・デメリットの説明、それに関係する諸問題についてなどなど・・・とにかく毎日沢山話すことが仕事になります。
出産は10人全てが異なる経過であるし、育児も個別性を考えた指導をしなければなりません。その人の望む形に出来るだけ沿うように、さらにもっと良い情報もしばしば付け加えるわけです。
一番怖いことは、知らないことを知っていることのように話すことなのではないでしょうか。
間違った情報を与えることは、専門職にはあってはならないこと。
学生さんにも、患者さんからの質問でわからないことがあったときには、あやふやにせず、調べてからお答えします・・・と去ってくるように伝えています。
そんなデリケートな問題を、知らない人に語ってほしくなかったのです。
結婚する、しない
こどもを産む、産まない
こどもを産める、事情があって産めない・・・・・・
いろいろなことがあるからこそ、いつも慎重に関わってきているのに・・・・と思うと
私にとってはとても腹立たしい出来事でした。
by aiai-blog
| 2008-02-11 23:54
| news