2008年 03月 26日
助産師ということ |
昨年からずっと気になっていたことがあって年明けにクリニックを受診していました。
大学病院に勤務していたときに一緒にお仕事をし,いろいろことを教えていただいた信頼できる医師のクリニックです。
検査はどんなものでも多少の痛みや不安が伴ったりするもの。内容がわかっているとはいえ,いざ自分のことと思うとやはり不安ですし,わかっているからこそ‘怖い’ということもあります。
普段はスタッフ側にいて患者さんを診てきたのですから,不安を少しでもやわらげられるように,痛みも最小限になるように・・・・・と関わり方も考えているつもりですし,そう指導してきたつもりです。
今日はとても悲しかったのです。
「このぐらいで痛いなんて助産師さんがそんなんじゃ困りますよ」と。
でも私も‘患者’。
痛いことに,医師も看護師も助産師もないはずなのに・・・・と思うと涙がでました。
普段から助産師だからこそ少しのことで‘痛い’と言ってはいけない,ご迷惑をお掛けしてはいけないと思っていて,なかなか受診できなかったり,無理を言わないようにしているつもりです。
そのために,受診するのがおそくなってしまって「どうしてもっと早くこなかったの?」と言われることもあります。
痛みの閾値は人によって違うし,言っても良くならないことはわかってはいるけれど,とっさに出てしまう「痛いっ」ということばはそんなにご迷惑なことなのでしょうか。
そんな場面に同業者だからこそとても悲しくなりました。
医療関係者のことばは,患者という弱っているときの心にはとても沁みるものですね。
自分の立場を再確認し,仕事の時の自分の‘ことば’には一層注意をはかろうと思う出来事でした。
by aiai-blog
| 2008-03-26 17:01
| others